あと2回放送を残すところになったドラマ「笑うマトリョーシカ」。10話ではBG株贈収賄の真相を主に取り扱い、11話の最終話で誰が数々の車両との衝突の黒幕だったのか?誰が一郎のハヌッセンだったのか明かにされているのではないかと思われます。
ここでは原作からドラマの結末がどうなるのかを予測してまとめています。
ドラマと原作を比較してみるのも面白い!
笑うマトリョーシカ原作結末!美和子は生きていた!
大学生時代に姿を消した美和子は一体どうなったのか?
もしかしたら浩子に何かされているのでは?と思っている人も多いのではないでしょうか?
原作では美和子(野中亜里沙)は生きていました。
一体姿を消してからなにをしていたのでしょうか?
美和子は姿を消した後も一郎をコントロールしていた
突然姿を消した美和子(亜里沙)でしたが、実は姿を隠して一郎をコントロールし続けていました。
失踪を提案したのは美和子で一郎はそれに従っていたのです。
27歳で代議士に→浩子を切り捨てる
官房長官に就任→鈴木を切り捨てる
夢が叶ったら(国家権力を手にいれる)→美和子と一郎の結婚
と美和子は計画を立てていました。
目的は2つ達成できましたが、突然5年前に一郎に切り捨てられてしまいます。
美和子は一郎の性質をよく知っています。新しいハヌッセンが一郎を操り自分を切らせた、と思いました。
彼女にはそれが「清家浩子」なのではないかと疑います。
美和子は浩子の近くにいた
美和子は田所礼子と名乗り整形をしてヘルパーとなって浩子の新しい夫小松の介護をするために家に通っています。
田所礼子という名前は前橋に住んでいる母親の旧姓のフルネームだったのです。
浩子が再び一郎のヤヌッセンになっているのでは?と思い探るために近づいた美和子でしたが、二人が繋がっている様子は感じられません。
清家の卒業論文を送ったのは美和子だった!
卒業論文が送られてきた封筒の消印と今浩子が住んでいる場所から論文は浩子の手によって鈴木俊哉に送られてきたと思われましたが、送り主は美和子でした。
浩子の家にヘルパーとして潜り込みましたが、浩子には一向に一郎と繋がっている様子がないことに気づき浩子でなかれば鈴木が今の一郎を操っていると思ったのです。
考えてみれば、大学時代に交際していた美和子であれば卒論の下書きを手に入れることは容易いことのはずでしょう。
浩子は一郎が27歳で代議士になった時に切り捨てられていた!
浩子は27歳で代議士になった一郎に切り捨てれられていました。
その後、一度も一郎と会ってはいません。
ドラマでは最初から浩子は怪しい雰囲気を纏って道上の前に現れていますが、原作では最後の最後での登場になります。
浩子は実は病気を患いもう長く生きられないとわかっています。
現在の夫小松は精神科医で一郎を失って精神的に不安定になった浩子のカウンセリングを担当し、治療した人物。
なので浩子がどのように生きてきたのか全てを知っていてそれでもなお結婚した人物です。
現在浩子は松山で夫と家庭菜園で汗を流し穏やかに暮らしているのでした。
夫の小松は浩子の体調不良のことで一郎に連絡をとっていますが、一度も返事が来ることはなかったと道上に語っています。
笑うマトリョーシカ原作ネタバレ!複数の疑惑の真相は?
ドラマでは道上の父親兼高の車の衝突がありましたが、原作にはないのでここでは省略します。
この物語には一郎に関わる人が車での衝突に遭って命を落としたり怪我をしています。
ドラマでは一連の出来事は一郎の母浩子が黒幕と思われていますがタイトルのマトリョーシカの形状を考えると3つの車による衝突の黒幕が同一である必要は無いと思いませんか?
むしろ全て浩子の仕業だと思うことの方が無理がるように感じます。
一郎の上には浩子のマトリョーシカ、その上に鈴木、その上に美和子と、どんどん仮面とも思われる人形が被せられています。
そう考えると黒幕は複数いると考える方がしっくりきます。
浩子の最初の夫清家嘉和の車両の衝突の黒幕は?
この車両の衝突は一郎の父親和田島の命によるものでした。
浩子は銀座の人気のホステスでした。清家嘉和の紹介したお店で和田島と知り合い一郎を孕っています。
元々政治家が銀座のホステスを結婚することは評判を下げることになるのでお互いそのつもりのない交際でした。一郎を孕った時、浩子にある思いが湧き起こります。
自分の子供を思い通りに育て上げること
産む決心をして清家嘉和に
子供を孕っていること。
父親について詮索しないこと。
母親の面倒も見て欲しいこと。
を条件に結婚して欲しいと頼み、快諾され松山に来たのでした。
しかし思いの外嫉妬深い清家嘉和の性格が顕になります。
清家は半年も経たないうちに母や一郎にひどいことをするようになり浩子は和田島に助けを求めることになりました。
その後、清家嘉和は車両との衝突に遭うことになります。
浩子自身は何もしていませんが相談した和田島の手によるものと思われる出来事なのでした。
武智議員の車両の衝突の黒幕は?
清家一郎の恩師である地元和歌山の代議士武智も同じような車両の衝突で物語から退場しています。
これは美和子の仕業です。
美和子は一郎と別れた体で鈴木や浩子の前から姿を消していましたが、武智議員と不適切な関係になっていました。
美和子は前々から目標にしていた27歳で清家一郎を議員にするために車両の衝突を仕組んだのです。
鈴木の車両との衝突の黒幕は?
さて、鈴木の車両との衝突の黒幕は誰だったのでしょうか?
鈴木が43歳の時の出来事です。ヒトラーを操っていたハヌッセンが世を去った年齢です。
その年齢にこだわりがあるのは美和子で間違いないと思われがちですが、その年齢にこだわった人物がもう一人います。
それは美和子の意思を真綿のように吸収し自分の考えとした一郎でした。
一郎は鈴木の車両の衝突を画策し、失敗してしまいました。
なので鈴木を切り捨てるために鈴木が一番屈辱に感じるBG株にまつわる出来事の首謀者の息子であることを週刊誌にリークしたのでした。
笑うマトリョーシカ原作ネタバレ結末ー最後に笑ったのは誰?
7人が集まり美和子の話を聞き真相は解明できましたが、そこに集まったものは皆清家一郎のマトリョーシカの上の殻であり、現在は誰も一郎を操っていない敗者であることがわかりました。
最後に笑ったのは清家一郎なのでした。
原作では最後に松山の料亭「春吉」に清家一郎に関わった人々が集められ真相の究明がなされます。
集められたのは道上、上司の山中、浩子、その夫の小松、鈴木、鈴木の妻、ヘルパー田所礼子の七人でした。
そこで田所礼子は自分が野中亜里沙であること、今までの一郎との関係と行なってきた数々の悪事を告白することになります。
その後、エピローグで道上と一郎が対峙します。
道上が最初にインタビューをしてからすでに3年が経っていました。
道上は「今あなたを操っているのは誰なんですか?」と一郎に聞きます。
残念ながら道上は一郎から明確な答えを引き出すことはできませんでした。
そして一郎は「ヒトラーがハヌッセンを切ったとき、何を思っていたかわかりますか?」と道上に聞いたのです。
「見くびるな、ですよ。おそらくね」
一郎は美和子の指摘があったことで鈴木と母裕子がただならぬ関係であることに気づいていました。
自分には美和子と別れるように言っていた二人が自分には内緒で関係を結んでいたことに一郎は怒りと失望を感じました。
表向きは鈴木や浩子に何事もなかったように接していた一郎でしたが内心では二人のことは許すことはなかったのです。
それでは美和子が一郎に切られた理由はなんだったのでしょうか?
一郎は自分が尊敬してやまなかった武智議員と不適切な関係を結び、その上、武智議員を手をかけたのが美和子の手によるものだったことが許せなかったのが理由です。
小説では一郎が美和子以外の女性と交際をしていたことがあるという表現は一度も出てきません。
官房長官になっても独身でしたのできっと恋愛経験が少なかったのでは?と思われます。
美和子はいくら自分のために行動したとはいえ、交際しながらの裏切りでもあったわけなので一郎の怒りは相当なものだったのでしょう。
一郎の一番怖いところは表向きは彼らの支配に身を任せたように振る舞い安心させ、一番ダメージを与えるタイミングを見計らって切り捨てているところです。
浩子の夢は一郎を代議士にすることでした。自分が代議士になり浩子の喜びが絶頂になったところでバッサリと。
鈴木は二人の夢だった官房長官になった時に。しかも鈴木の心の傷となっているBG株の件が世間に知られるようにしてバッサリと。
そして美和子は夢が実現した官房長官になった時。
美和子が一郎を裏切ったのは27歳。そして切られたのは43歳。一郎は16年もの間、手を組んだように見せかけタイミングを測っていたんです。
しかも切った彼らに対してなんの未練も感情も持っていないのです。母浩子にさえも。怖くないですか?
マトリョーシカの一番中心になる部分は空っぽではなく「清家一郎」自身でした。そして誰からも見えるマトリョーシカの外観の人形も「清家一郎」だったのです。
ハヌッセンは複数いたことになりますが、最後に笑ったのは清家一郎だったのです。
浩子も鈴木も美和子も一郎が思い通りに従順に操れる人物と軽んじていたのが間違いだったのです。
彼は道上が言うように「空っぽ」でも鈴木が思っていたような「自分の意思を持たない」人間ではなく周りの人間を吸収し大きくなっていくモンスターのような底知れぬ人物だったのです。
一郎は自分が操られていることを知っていたし
その人たちが自分を軽んじていることを知っていたんだね
利用するだけ利用して切り捨てているのは一郎だから
本当は一郎が皆を操っていたのかも
一郎こわっ!
ドラマの結末はどうなる?
8話で浩子の新しい夫小松とヘルパーの田所礼子が新たに登場してきました。
ヘルパーは7話時点では名前も出ていないのにチャート(相関図)にはしっかり顔写真と名前が載っています。
また若い美和子の上に写真が掲載されているのを考えるとドラマの田所礼子も美和子の現在の姿になる可能性が高いと思われます。
一郎、鈴木と同年齢に見えなかったので調べると演者の和田光沙さんは1983年12月30日生まれ、現在(40歳)であることがわかりました。美和子の可能性は十分に考えられますね。
ドラマで浩子は道上の前に頻繁に姿を現し、警告じみたことを言ったりしていますが、一郎とはすでに離れていると思われます。
もしいまだに浩子が一郎のハヌッセンであったのなら一郎が起こったことを浩子に全て報告をしているはずなのでわざわざ佐々木に様子を探らせる必要はないと思われるからです。
道上の前に姿を現したのは一郎の邪魔となる人物であるのかどうか心配しているだけだったのでは?と思っています。
ドラマはBG株の件を大きく取り上げていますが結末は原作と大きく変えてこないと思います。
そしてドラマでも最後に笑うのは「清家一郎」なのではないでしょうか?
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まとめ
ドラマ「笑うマトリョーシカ」の最終回は8月30日と思われていましたが、最終回の告知はありませんでした。最終回は9月6日になります。
物語が終盤どう展開していくのが気になりますね。
原作に基づいて考えると、今までの車の衝突にはそれぞれに黒幕がいることになります。
そしてコントロールされる側で主体性がない、偽物、と思われていた清家一郎そのものが「マトリョーシカ」の中心であることが明らかになるのです。
ドラマでは美和子の生存や、一郎の周囲で起こる怪しい出来事の真相など、まだ明かされていない要素が残されていますし、原作には詳しく描かれていないBG株にまつわる出来事や道上の父兼高の車の衝突など、どのように真相が究明されるのでしょうか?
果たして、ドラマの結末は原作通りになるのか、それとも新たな展開が待ち受けているのか。最終話の放送が楽しみです。