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嘘解きレトリックの原作はアニメ?実写化がつまらない理由

謎解きレトリックが月9で実写化されることになりました。

それを受けて原作ファンの方からがっかりしたとう声が上がっているようですね。

一体原作ファンががっかりしたポイントはどこにあるのでしょうか?

その理由を挙げてみました。

嘘解きレトリックの原作は人気アニメ?

『嘘解きレトリック』は、アニメではありません。都戸利津さんが手がけた日本の漫画作品です。

2012年12月号から『別冊花とゆめ』(白泉社)で連載がスタートし、2018年5月号に物語が完結しました。

コミックスは全10巻で2024年9月時点で累計発行部数は100万部を記録している人気漫画です。

嘘解きレトリックのあらすじ

昭和初期、九十九夜町(つくもやちょう)は小さな田舎町。

そこに生まれた浦部鹿乃子は子供の頃から他人が嘘をつくと声が金属音のように聞こえる、と言う特殊能力を持っていました。子供の頃はそれが自分だけの能力とはわからず人が嘘をつくと無邪気にそれを「嘘だ」と言ってしまいトラブルになることも。

母からは「嘘だとわかっても言ってはいけない」と言われていましたが、どうしても黙っていることができず言ってしまうことが多々あったため次第に町の人たちから「君がわるい」と疎まれるようになっていきます。

16歳になった頃には友達のいない孤独な少女となっていました。

それだけではなく家に嫌がらせの張り紙などをされ母親に迷惑をかけたくないかの鹿乃子は母に黙って家を出ていくことにしまう。

仕事も住むところも無く空腹で倒れてしまった鹿乃子は貧乏探偵の祝左右馬とその親友で警察官の端崎 馨に助けられ小料理屋に連れて行かれます。

探偵の祝にも小料理屋のおかみさんも、大将にも嘘はなく、信用できる人たちでした。

探偵の祝はお金はないがないか心が読めるのではないかと思えるほど洞察力に優れ、鹿乃子の気持ちを理解し安心する言葉をかけてくれる人物。鹿乃子の嘘がわかる、と言う能力を受け入れ彼女を助手として雇ってくれるのでした。

そんな二人のハートフルなレトロモダン探偵活劇です。

レトリックとはどう言う意味?

レトリック(rhetoric)とは、相手に説得力を与えるための話し方や文章を作る技術のことです。

論理的に議論を進めることで、聞き手や読み手の理解を深め、納得してもらうことを目的としています。

レトリックは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスによって体系化され、西洋の思想や文化にも大きな影響を与えました。

レトリックには、論理的な説明(ロゴス)、感情へのアピール(パトス)、話し手の信頼性(エトス)の3つの要素があり、これらを組み合わせることで、説得力のあるメッセージが生まれます。

広告や政治のスピーチ、エッセイなどでよく使われる技術です。

祝はこの技術と鹿乃子の嘘を聞き分ける能力で事件を解決していくのですね。

嘘解きレトリックの実写がつまらない理由は?

キャラクターのイメージと年齢設定が違いすぎる

浦部鹿乃子は原作では16歳。16歳だからこその純粋さや迷いや悩みがあるわけで…。演じる松本穂香さんは現在27歳。とても若く見える彼女ですが、流石に16歳には見えないですよね。

でも髪型やメガネなど原作にかなり寄せては来ています。

祝役の鈴鹿央士さんは現在24歳。え?祝さんが鹿乃子より年下?嘘が聞こえることで悩む鹿乃子を暖かく包む祝さんがいいのに…。鈴鹿さんは小顔で身長が高くて素敵ですが、祝さんのイメージとは違いますよね。

祝の親友の端崎 馨を演じる味方良介さんは31歳。原作は祝の大学時代の同級生です。実年齢と6歳も違うの?というか祝の年齢は原作でも描かれていないんですよね。雰囲気はピッタリなのに鈴鹿さんとは同年代には見えませんね。

みなさん演技力のある方たちなのでどう演じていくのか注目ですね。

漫画やアニメが原作だとどうしても原作のイメージに囚われてしまいまよね。

ドラマが楽しめないという人は一旦別物として見るといいと思います。

嘘解きレトリックの原作の面白さは?

嘘解きレトリックの原作の面白さはどこにあるのでしょうか?

鹿乃子と祝の関係

嘘が聞き分けられる鹿乃子はずっと自分の能力を忌み嫌割れるものだと思っていました。

祝はそんな彼女の能力を受け入れて「自分はこのままでいいんだ」「人に否定されない心地よさ」を与えていきます。

数々の事件を協力して解決しながら鹿乃子は祝に尊敬の念を抱いていき、二人の絆は強くなっていきます。

祝のギャップ萌え

祝は貧乏探偵でスーツは一張羅。普段はお金に汚くいい加減に見えますが、人の気持ちを鋭い洞察力で見抜きます

かといってそれをこれみよがしに発揮するのではなくさりげなくその人の気持ちを察して楽にしてあげることのできる人物です。

探偵としては鋭い洞察力で無駄なくスピーディに事件を解決していきます。大体は事件の最初には犯人の目星をつけていることが多いです。

とりわけ親友の端崎 馨や鹿乃子とのコメディパートも軽快で楽しいです。

二人の周りの気持ちの良い人たちが魅力的

二人がよく行くお食事どころの「くら田」の大将達造は気が短いけれど心優しい人物。

女将のヨシ江、息子のタロ3人とも嘘のない優しい人たちです。

のちに鹿乃子と少女探偵団を名乗る名士の娘藤島千代は元気でわがまま、思い込みが強いけれど言動に嘘は無くとても魅力的な少女です。

事件のトリック重視ではない

ミステリーではあるけれどトリック重視と言うよりは人の心情が起こした事件が多いです。

嘘がわかるだけに逆に人の気持ちが見えなくなってしまった鹿乃子や周りの人のために嘘をついたりする祝とか。

殺人もありますが、ハートフルな話が多いです。

嘘をつくことは一般的には悪いこととされていますが、この物語では他人を安心させるためにつく嘘や思いやりからついてしまう嘘など、単純には悪いことと言えない深さがあります。

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