3話の展開がどうもあのSTAP細胞騒動に見えてしまいました。
あれからもう10年経っているんですよね。早いものです。
3話はあの騒動をモデルにしたとは言えませんがヒントにして制作されたものだと感じました。
皆さんはどう思われましたか?騒動の顛末を思い出しながら結末をネタバレします。
全広域異常解決室3話小保方さんのSTAP細胞騒動がヒント?
3話はタイムホールが関係していると思われる事件でした。
ある日突然空から骨の入った靴とセスナの機体が降ってくるわけなのですがその足の骨のDNAからとある男性であることがわかりました。
その男性は4年前タイムホールに繋がる時空制御に成功したと発表し話題となった人物。
そのチームリーダーが骨となって発見された真鍋(神保武)。
その時研究者として同席した常見(山口沙耶香)は一躍世間の脚光を浴び時の人となりました。
その1ヶ月後データーが捏造されたことが発覚し世間は大騒動になりました。
常見は会見を開きデーターの捏造改竄を否定し「研究から外されるのは無念です」と言い切り姿を消しました。
この顛末を見てある騒動を思い出した人も多かったのはないでしょうか?
それはSTAP細胞捏造事件です。
ヒントになったSTAP細胞騒動とは
STAP細胞は、2014年に小保方晴子氏らが「簡単な外部刺激で体細胞を万能細胞に変換できる」とNature誌で発表した細胞です。
STAPは「刺激惹起性多能性獲得細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)」の略称で、これにより再生医療が大きく進展すると期待されました。
当時まだ若く容姿に恵まれた彼女は「リケジョ」としてテレビに引っ張りだことなりました。
データ改竄が明らかになったのは2014年3月頃
STAP細胞に関する論文がNature誌に掲載された直後から、研究者や専門家たちが実験結果や手法に疑念を抱き、調査が進められました。
理化学研究所は調査委員会を立ち上げ、小保方氏の論文に画像の不正使用やデータ改竄が確認されたと発表しました。
2014年4月、小保方氏は涙ながらの記者会見を開き、「STAP細胞はあります」と訴えました。
自身が未熟であったため誤りがあった可能性は認めたものの、故意の改竄や捏造はなかったと弁明しました。
結局、論文は撤回され小保方氏博士号を剥奪され理化学研究所を去ることになりました。
この「STAP細胞はあります」はその年の流行語になりました。
そして理化学研究所の上司だった笹井芳樹氏は小保方氏を庇い、守ろうとしましたが、あまりのバッシングに耐えきれずこの騒動を受けて自殺してしまいました。
ドラマは世紀の発表→捏造発覚→研究からの撤退→上司の死という流れはヒントにしたと思われても仕方ないと思われます。
小保方さんは研究には携わっておらず2024年に過去同じ大学にいた一般男性と結婚されたようです。
全広域異常解決室3話ネタバレと結末!
ある日、マンションの下で数人の子供達やママさんが遊んでいると上から古ぼけた靴が降ってきました。
どまどっていると次々と上から大きな物体が落下。
靴を拾った男の子が中に入っているものを見ると白骨化した足首から下でした。
たちまち碑銘があがります。
拾った子はトラウマだよ
全決が先に現場へ動く
ヒルコからの声明文が出たため全決の興玉と小夢は現場に向かいます。
現場に警視庁のヒルコ班の面々がやってきます。
落ちてきたのはセスナの機体と靴と足首の下からの白骨、IDカードでした。
調べてみるとそれは4年前にセスナごと忽然と消えてしまったタイムホールの研究の第一人者の真鍋哲(神保悟志)ということがわかったのです。
そして落ちてきた機体や遺体には海水や藻が付いていて海にあったもの、また機体から爆発物の作成に使われる硝酸カリウムが発見されたのです。
4年前真鍋は有名人になっていた
真鍋は4年前タイムホールの研究成果を発表し世間の注目を浴びました。
その1ヶ月後データーの捏造が発覚し、チームリーダーの常見(山口沙耶香)がチームから外されタイムホールの研究は打ち切りとなっていたのでした。常見は解雇された後行方がわかっていません。
また真鍋が研究のために契約したスポンサーの中に某国のスパイ企業が含まれていて開発が中止になって大損したことから恨みを買って殺されたのでは?と推測をしました。
興玉と小夢は真鍋が勤めていた国立先端企業開発機構に後を引き継いだ片桐に話を聞きに行きます。
そこにはデーター捏造を疑われた常見の同僚である古庄という女性が対応しました。
そこに探していた常見から自分の居所を知らせ二人に来てもらうようにと電話がかかってきます。
常見はタイムホールの研究を続けていた
常見の住まいは靴が落ちてきたマンションでした。
自宅に通されると家事代行の女性フタッフが対応してくれました。その女性はなんと豊玉妃花。
小夢は何も気づかずに話をしますが、興玉は何をか感じていているようでしたが…
興玉さん絶対なんか感じてるよね。なぜ何も言わないんだろううね
どこにても現れて怪しすぎる…
二人は常見が自分でサーバーを作成しタイムホールの研究を続けていることを知りました。
そして物質の移動はまだですが、音声やデーターを未来や過去とやりとりができると説明されました。
常見の目的はただ「なぜ自分にデーター改竄の濡れ衣を着せて辞めさせたのか」を聞くためなのでした。
実は真鍋と常見は付き合っていたと警察の調べてわかりました。
新たに女性の手首が発見される
その日、今度は女性の手首だけがビルの屋上で発見されます。
現場で確認するとそれは先日研究所であった常見と同期だった女性古庄の手首でした。
彼女は手首が発見される前に「タイムホールが見つかった」と謎のメールを同僚に送っていることがわかります。
そして彼女のロッカーからは硝酸カリウムが発見され、彼女が真鍋のセスナに爆発物を仕込んだのでは?と疑惑が強まりました。
また自宅のパソコンから宛名不明の誰かに常見のマンションの住所を知らせるメールを送っていたのです。
それが誰へのメールだったのか気づいた興玉は急いで常見のマンションへ向かうのでした。
興玉、小夢、常見は拉致される
古庄のメールは真鍋にスポンサリングしていたスパイの会社
研究を続けさせるために常見を誘拐しようと企んでいたのです。
古庄はその会社と繋がって情報を流し大金をもらっていたのです。
たまたまその時に居合わせた興玉・小夢もともに拉致されてしまいました。
目を覚ますと3人とも廃墟ビルに拘束されていました。
犯人は二人組。黒いスーツに動物のゴムマスクて顔が見えません。
そこへ研究所の片桐がやってくるのでした。
事件の真相は?鍋田と古庄を殺したのは?
真鍋の飛行機を爆発させたのは片桐でした。
理由は常見の研究技術に心酔し、常見を首にして手柄を独り占めにしようとした真鍋を憎んでいたからでした。
そのために優秀な常見を研究から遠ざけたことが研究者にあるまじき行為と感じ爆弾を仕掛けたのだと告白しました。
同僚の古庄に関しては4年前彼女が常見の才能に嫉妬してありもしない「データーの捏造」をリークしたことがわかったことです。
しかも常見が体を使って真鍋に取り入っていたことにムカついた。
という古庄。
タイムホールの発見よりも常見がチヤホヤされるよりはマシと言ってのけ片桐の怒りを買ってしまったのでした。
しかも爆弾を仕掛けたのは片桐だと知っている。知られたくなければお金を払えと要求しました。
片桐は研究者としての真面目さゆえに他人が研究以外なものにとらわれるのが許せなかったんだね。
それで片桐は古庄を殴り殺しバラバラにして海に捨ててしまったのです。
片桐は古庄のロッカーに爆弾の原料である硝酸カリウムを入れ、セスナの爆発の罪を彼女になすりつけ、タイムホールに消えた、と言う筋書きを考えだしたのでした。
片桐は常見に真鍋の遺体やセスナの機体が降ってきたこと、古庄の手首だけがビルの屋上で見つかったことをタイムホールを使って行ったことだと問い詰めますが答えは
「その仮説は不合理」と一蹴します。
片桐は体に爆発物を撒いて自爆すると常見を脅しますが、それでも片桐の望む答えを言いませんでした。
今にもスイッチを押そうとする片桐。突然時空が歪み動きが止まり興玉に倒されてしまいました。
事件は片桐の犯行ということで落着しますが、真鍋の遺体やセスナの機体が降ってきたことはどう説明するのかヒルコ班の荒波は興玉に尋ねます。
興玉はそれを「ファフロスキーズ現象」ということにするのでした。
「ファフロスキーズ現象」とは
ファフロスキーズ現象は怪雨(かいう)ともいいます。「その場にあるはずのないもの」が「原因不明で」空から降ってくる現象を言います。
共通しているのことは水性生物の同種のものが多数降ってくるということ。これはかなり昔から世界各地で起きています。
タイムホールでは到底上部を納得させられないということで、
原因としては
竜巻説
竜巻の中はとても強い上昇気流で周りのものを巻き込んで上空に撒き散らします。実際に海で起きた竜巻が魚を巻き込んで地上に撒き散らしたということもありました。
鳥が咥えたものを落下させている説
鳥の群れが咥えていた魚を落下した、とされる説です。しかし魚が降る前に鳥の群れが飛んでいたという目撃情報があったことはありません
悪戯説
面白がって誰かが大量に魚などを落下させている。考えられなくもありませんがそういった目撃情報があったことはありません。
飛行機落下物説
飛行機から落下した荷物がたまたま魚やカエルだったという説です。
などが挙げられています。
日本でも
2009年6月に石川県七尾市で大量のおたまじゃくしが降ったということがありました。
2009年に石川県で空から大量のおたまじゃくしが降ってきたニュースを思い出した。農薬のせいで鳥が吐いたにしては大量。
— ma-llow (@mallow70178781) February 25, 2023
ファフロツキーズ現象。
オーストラリアで空から降ってきた魚の群れ、生きていた…「500キロ飛行」の秘密(中央日報日本語版) – Yahoo!ニュース https://t.co/WQWidlSpla
感想:タイムホールは存在したのか?
気になるタイムホールは存在したのでしょうか?
常見は誰の援助も受けずに研究に没頭しながら高級マンションで暮らし、サーバーなどの設備を整えていました。
株でかなり儲けていたことがわかりました。
直毘審議官は常見がタイムホールで未来を知って資金を得ていたのでは?と疑いましたが、宇喜乃は「才能があっただけでしょう」とその意見を無視します。
その頃常見はタイムホールを使って真鍋に呼びかけていました。
そして、常見のスマホに真鍋からメッセージが来るのです。
そこには
タイムホールが実証されたお祝いと2032年11月3日私たちは再開すると書かれていました。
この流れだとタイムホールは完成していて先に未来に飛ばされた真鍋から連絡が来た、ということでしょうが、では今回見つかった足の骨は一体どう説明すればいいのでしょうか?
真鍋は偶発的な事故のエネルギーでパラレルワールドに飛ばされた、という解釈が一番説明がつくと思います。
つまり、現在の常見がいる世界と未来にいる真鍋の世界は同じではない、ということ。
タイムホールが時間枠を歪ませて成立するものであればパラレルワールドに繋がる可能性もあるのではないでしょうか?だから現世界の真鍋は死んでしまい、パラレルワールドにいる真鍋から連絡が来たのだと推測します。
もしタイムホールが未来と過去を繋げるだけのものならば常見と真鍋の再会は予告の日になっても実現することはないと思われます。
それにしても山口沙耶香さんが出てくるとどうも怖い展開になるのでは?と身構えてしまいますが、悪い人じゃなくてよかったですw
余談だけど
興玉に騙されて気絶させられたのを知った時の小夢の
「ムッ」とした顔が最高に可愛かったw
そしても一人陰で動く「草のもの」がいたこと。
今後活躍するのか気になにゃw
ドラマは美談だったけどもやもやする
ドラマは時空を制御することができることが実証されると常見の命に危険があると思った真鍋が彼女をプロジェクトから外したというのが興玉の見解でした。
これは推測ですが興玉がいうのだから多分そうなのでしょうw
常見はずっと真鍋を愛し続けていてタイムホールを使ってコンタクトを取ろうとしていたわけです。
ドラマとしては全然問題ないのでしょうけれどこれであの騒動を思い出してしまうと気軽に見られない、そんな気持ちになりました。
結局実際に亡くなった助教授と小保方さんには親密だった、という噂があったんですよね。
そして男性の方は亡くなっている。ということを考えると純粋には楽しめなかったです。