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【ゲームの名は誘拐結末】原作との違いは?二人が言葉を交わなかった理由は?

【ゲームの名は誘拐結末】原作との違いは?二人が言葉を交わなかった理由は? スペシャル・配信ドラマ

ドラマW東野圭吾原作の「ゲームの名は誘拐」のラスト。

二人は恋に堕ちたと思っていたのにラストシーンではお互い声もかけずにスルーしたのはなぜだったのでしょうか?

自分はてっきり二人が恋愛感情を持っているのかと思っていたのでこんなラストになるとは思ってもみませんでした。

なぜ二人は最後目を合わせただけで何のリアクションも取らなかったのでしょう?気になったのでドラマを見直しました。

この記事では

結末はドラマと原作どう違う?

なぜ二人は言葉を交わさずお互いをスルーしたのか?

実は自首までがゲームだった?

◆感想

について考察。まとめています。

結末はドラマと原作どう違う?

原作のラストとドラマのラストは全く違います。(犯人は同じ)

小説ではドラマのように葛木逮捕や佐久間、千春の自首、出所後も描かれていません。

小説での終わりはワインで眠らされて死の恐怖を味わった佐久間が自分を守るために葛木千春との親密な写真を突きつけるというところで終わっています。

つまり原作はゲームとしてはドローとなっているんですね。

ドラマと比較すると中途半端な終わり方と感じてしまいがちですが、小説は余韻の残る話になっています。

小説のストーリーはドラマより過激でどの人物にも共感できません

小説の千春は高校生です。佐久間と関係を持って佐久間の体液、体毛を採取しています。

父親は犯行の決定的な証拠、例えば髪の毛などを千春に採取するように言いましたが千春は自分の判断でそこまでしているのです。

葛木は姉の樹里に関しては全く愛情が感じられず、いくら千春のしてしまった犯罪を隠すためとはいえ千春を男の部屋に居続けさせ罪を着せるために指示を出してく最低の父親です。

ドラマでは父親による束縛で自由を奪われている千春という設定で千春も可哀想葛木逮捕で事件解決というスカッとした結末で胸糞の悪さを軽減させているのかもしれません。

なぜ二人は言葉を交わさずお互いをスルーしたのか?

結論から言うと

佐久間には元々千春との恋愛感情はなく単なる誘拐ゲームのパートナーとしか見ていなかったこと。

元々ゲームが終わったら二度と合わないと約束していたこと。

千春は佐久間のことを好きだったが彼の態度に声をかけるべきではないと悟ったこと

だからだと思います。

なぜ佐久間は千春の店を訪ねたのか?

ラストシーン

事件から3年後、スタイリッシュなコート姿で一人で歩道を歩く佐久間。以前と変わった様子はありません。

道路沿いの花屋に目を止めるとそこには若い店員が接客をしていました。

その姿は3年前と変わっていない千春でした。楽しそうに接客をしています。

その姿を認めると佐久間はその店の前をゆっくりと通り過ぎていきます

佐久間の姿に気づいた千春ですが、彼女もまた声をかけずその姿を見送りました

佐久間はそのまま遠ざかり、千春は一瞬複雑な表情を見せましたが、すぐににこやかに接客に戻るのでした。

このラストシーン。

3年後、というのは千春が罪を償って出所した後、という設定だと推察しました。

葛城の手から逃れ、花屋に就職して充実した生活を送っているのでしょうね。

(3年で出てこられるのかどうかは疑問ですが)

佐久間は誘拐はフェイクですし、奪ったお金は使っていないので実刑は免れているのではないかと思われます。

もしかしたら不起訴だったのかもしれません。

ただし会社は辞めているでしょうね。

人間としては高慢で人付き合いの下手そうな佐久間ですが、クリエイターとしては実力はありますので独立するか、上司あたりと一緒に会社を立ち上げているのかもしれません。

もちろん千春がどう過ごしているのか気になって見に来たのだと思いますが、悪くとればゲームの戦利品(葛木から自由になり自分らしく生きる千春)の確認をしに来たのかもしれません。

実は自首までがゲームだった?

自主までがゲーム

この物語にはゲームが3つできてきます。

第一のゲームは樹里の狂言誘拐の勝負

狂言誘拐では葛木の圧倒的な勝利でした。樹里に全く疑問を持たず騙された佐久間は樹里と身代金強奪をした証拠を握られ脅されてしまいます。

第2のゲームは葛城の逮捕まで

身代金強奪で敗北した佐久間でしたが、わずかな証拠とボイスレコーダーの存在というフェイクの証拠で葛城を動揺させ、自ら罪を認める発言を公衆の前でさせることに成功します。

この件では佐久間の勝利となります。

第3のゲームはいかに犯罪者とならずに一連の事件を済ませられるか

葛木が逮捕されれば当然自分にも誘拐の罪があることが知られることとなります。

それをどう回避するのかのゲームです。これは誰に対するゲームということでは無く「自分が犯罪者とならない」ためのゲームです。

実は水面下では千春との恋愛ゲームもあったのでは?と思っています。

それについての考察をしていきます。

なぜ佐久間は千春とともに出頭したのでしょうか?

樹里(実際は千春)の偽装の誘拐事件は葛城の圧倒的な勝ちと思われました。

しかも佐久間は自分が樹里への犯行の実行犯としての証拠を知らぬ間に作らされ、犯人ではないと実証できる証拠も葛木に奪われ、余計なことをすれば警察に届け出ると脅される始末。

切れ者で頭がいいと自負している佐久間にとってかなり悔しい結果です

そこで佐久間は嘘のボールペン型ボイスレコーダーの存在とメイドカフェで満面の笑みで佐久間と映っている千春の写真葛木に提示します。それを見た葛城は佐久間に新車のプロモートを一任するという取引条件を出しました。

しかし、それに乗っかると見せた佐久間はイベントの複数の観客の前で葛城の罪を暴露し、佐久間の目の前で逮捕されることになりました。

それは佐久間が自分が樹里を手にかけたと誤認逮捕されるのを防ぐためと、千春を父葛城の束縛からの解放を目的としたものでした。

そして葛木が逮捕されたということはいずれ自分が誘拐の実行犯であることがわかってしまいます。

そうなった時を想定して千春葛城の束縛から逃すことで協力させるために、千春に愛情があるように見せ逮捕後自分に有利な証言をさせるように仕向けたのでしょう。(しかも千春にはそうとは知らせずに)

そして佐久間は千春と一緒に警察に出頭することにします。

千春は姉の「樹里」を手にかけたこと、佐久間は誘拐を企て実際に3億円を奪ったことで。

二人はお互いの健闘を讃えハグをしました。

自分は二人が心を通わせていたと思うシーンだと思ってしまったのですが、皆さんはどう感じられましたか?

佐久間はゲームをやり遂げ勝ちたかった。

ただそれだけで千春を利用したのでは無いのでしょうか?

取り調べでお互いを庇った理由は?

逮捕された二人の証言は食い違うものでした。

佐久間「自分が誘拐を画策し千春は葛木と自分に利用されていただけ」と言い

千春「誘拐するように仕向けたのは自分」と全く逆の証言をしています。

そしてお互いが庇いあっているのを指摘されると「庇う?そんなことは無い」と二人とも否定しています。

初見ではお互いがお互いを庇ってる=愛情と思っていたのですが、見返すと警察に出頭する前お互いハグし合っているシーンが気になりました。

この時、千春は目を閉じてうっとりしていますが、佐久間はしっかり目を見開いています。

佐久間はゲームの勝ちにこだわる男。

千春が少なからず自分に好意を寄せていて愛情に飢えていると知っている佐久間千春を心配し自由にしてやることで自分を庇うように仕向けたのでは?と穿った見方をしてしまいました。

そして佐久間が証言で自分を庇っているということを知った千春はますます庇う証言をしてくれるだろうと予測していたのだと思います。

それで執行猶予が取れた、もしくは不起訴となっていたなら、最終的にゲームに勝ったのは佐久間だったのでは無いのでしょうか?

 そもそも二人は恋に堕ちていた?

2話でキスを交わしている二人ですが恋愛感情はなかったのでしょうか?

佐久間は好意はあったとしても恋に落ちるまでの感情はなかった

理由1

千春がキスを誘ったのは佐久間の自分に対する警戒心を解くため計算されたものだったようですね。

全てを知った佐久間が「俺が引き寄せたんだが?」「俺はまんまと操られたわけだ…」愕然とします。

キスをしてしまった佐久間は当時「ストックホルム症候群」だと千春(樹里)に言っています。

その後何度か千春の方から手を握ったりとかトラップを仕掛けられていますが佐久間は一向に靡く様子は見られませんでした。

理由2

そして誘拐が成功し「今後は一切会わない」とい約束をお互いに確かめ合った二人。

どこか海外へ逃げようと提案する千春

「もういい加減にしてくれ。少し思わせぶりな態度をしたのはゲームを円滑に進めるための便宜上のことだ。はっきりいってもう君には興味がない。面倒とすら思っている。勘違いさせたのは謝るが当初からの約束を守ってくれ。」

と佐久間は千春に対する恋愛感情をキッパリと否定しています。

見ているこっちの背中が冷えるような発言でした。

キスは一回きり、体の関係もない、冷たい佐久間の態度を総合的に考えると佐久間千春にそれほどの感情はなかったのだと思えます。

大人ですし、普段から女性を一時の感情で弄ぶような男ですからキスぐらいでかなり年下の女性に簡単には恋に堕ちないでしょうね。

でも無防備に千春を信用してしまったという事実を考えると少なからず千春に好意は持っていたと思います。

千春には恋愛感情はあった?

一方千春には恋愛感情はあったのだと思っています。

誘拐が成功した後、二度と会えないことを残念そうにしていたり二人で海外へ逃げようと提案したり。

あとで佐久間の部屋に突然現れて「あなたのことが好きだった。関係を持っても良かった」と言っていますので

そういう感情はあったのだと思います。

警察の証言で佐久間を庇ったのは佐久間のことが好きだったとしか思えません。

千春は年頃の女の子っぽいところも残していますが、頭のいい女の子です。

出所後、花屋での佐久間の態度を見て声をかけてはいけないと悟ったのでしょう。

ドラマゲームの名は誘拐の感想

高慢な広告プランナー、佐久間を亀梨和也がキザでちょっと鼻につく感じをうまく演じていましたね

高級スーツを着こなし、女を自分の都合いいように扱うことのできる男、会社では一目置かれる存在。

そんな彼が葛木副社長に突然プロジェクト降板に追いやられる屈辱の表情なんとかやり込めたくて悪あがきする姿最高にツボw

葛木副社長「発想が安易」とこっぴどく言われた時の悔しそうな表情。最高にいい!

樹里役の三上愛はスタイルがよくて小顔。笑うとちょっとぶさかわで親近感が沸いたかな?

(あんなスタイルには程遠い自分ですが)

千春のめちゃくちゃわがままで自由奔放、ネタバラシの時のの悪女っぷりや佐久間を振り回すのも葛城の指示での演技だった、ということなのかな?

食卓では父親の言葉に反抗もできない感じでしたよね。そういうアンバランスさが魅力といえば魅力だったのだろうけど、自分的には悪女を貫き通して欲しかったような…

それにしても原作同様いい人が出てこないドラマでした。

ハンドクリームを勝手に使われて姉を手にかけ、父親がなんとかしてくれると家を飛びたした上に、見知らぬ男を誘拐の共犯に仕立て上げる千春

姉を手にかけた娘に何もいえず協力する母親

被害者の娘に対する愛情もなく、もう一人の娘に誘拐の片棒を担がせ自分たちの罪を他人になすりつける父親。

誰にも共感できなかったですね。唯一かわいそうだと同情できたのは姉の樹里ぐらいです。

でもそんなことはあまり気にならないくらい身代金引渡しのシーンはドキドキしたし、最後の逆転に次ぐ逆転には興奮しましした。佐久間が勝った時の爽快感。

渡部篤郎が被害者のようでいて実は全てを操っていたラスボス感。

渡部さんはケイゾクから大好きだったのでシニアになった今の渋さに脱帽です。

1話は葛木にいたぶられる佐久間が大好物。

2話は誘拐計画と振り回され気味の佐久間。

誘拐の実行となる3話、

逆転に次ぐ逆転、スピーディーな展開で4話はあっという間に見終わってしまいました。

配信だと一気に見れてしまうので次の週までワクワクして待つ時間がなくて残念でした。

せめて全放送が終わってから全話配信の方が楽しめるのだけど…

まとめ

ラストシーンで佐久間が話しかけなかったのは元々ゲームの間だけのパートナーだったからで、佐久間には千春に対しての愛情はなく、賢い千春はそれを感じ取って声をかけなかったというふうに考察しました。

佐久間にとっては葛木逮捕と自分は罪を負わなかったことで完全勝利となったのだと思います。

皆さんはどう考えますか?

「ゲームの名は誘拐」最終話は2024年6月30日(日)午後10時より

オンデマンドでは1話から最終話まで一気に視聴できます。

全4話なので見やすいですよ。

wowowと契約していなくても1話は無料で視聴できます。

地上波や配信で見られるようになるのは2年後ぐらいになるでしょう。

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