ドラマ『クジャクのダンス誰がみた』では、津寺井が歌を引き取ろうとしていたものの、最終的に彼女を手放したことが明らかになりました。
しかし、なぜ津寺井は歌を諦めたのでしょうか?
原作ではその理由が詳しく描かれていませんが、赤沢に何かを見せられた後、怯えた表情を浮かべたことだけが示されています。

この記事では、原作の描写をもとに、
津寺井が歌を手放した理由について2つの考察を紹介します。
- 津寺井が歌を手放した理由に関する考察(財産に関する取引・脅迫の可能性)
- 津寺井康太という人物の特徴や過去
- 原作で描かれる歌と心麦の関係
- 津寺井が隠していた可能性のある秘密
【クジャクのダンス原作ネタバレ】津寺井はなぜ歌を手放したのか?
ドラマでは津寺井が歌を引き取ろうとしていたことが明らかになりました。
辻井は歌を家族を殺された一家の生き残りとしてメディアに売ることでお金を得ようとしていたのです。
けれども結局は赤沢の手配によって歌は別人の心麦として生まれ変わることになり、春生の手で大切に育てられることになりました。
ここで視聴者の間ではそうやって津寺井を納得させたのか?というのを疑問に思う声が上がりました。
原作でもここは詳しくは説明されてはいません。
ただ、津寺井が赤沢に何かを見せられて怯えたような表情になったという表現だけが載っています。
そこで津寺井がなぜ歌を手放したのかの理由を2つ、考察しました。
考察1:歌の財産を全て譲ることを条件にしたのではないか?
歌は林川家の財産を全て受け継ぐことになります。
津寺井は林川家の長男の従兄弟ですから普通なら財産を引き継ぐ権利はありません。
歌を引き取れば後見人として登録し、財産を管理する立場になりますが法律では財産に手をつけることはできません。歌が成人になった時には手続きをして財産を歌に返す義務も生じてきます。
それを赤沢は歌を自分たちに預ければその後一切歌に財産を返せとは言わない、もしくは財産は譲るという条件をつけたのではないでしょうか?
偽の出生届を書かせるツテのある赤沢のことですから、法律の手続きのできる弁護士がいてもおかしくはありません。
津寺井が心麦に渡したもの
また後日一人で林川家の話を聞きたいと訪れた心麦に津寺井は林川家とは元々疎遠で、伝えるような話はないと言って追い返そうとします。
津寺井は帰ろうとした心麦に歌が引き継いだ財産のリストを渡し、「すまなかった」と詫びています。
それを事務所に持ち帰る心麦でしたが、林川家の財産の額は莫大でしたが、ほとんと津寺井が使ってしまい残ってはいませんでした。
考察
津寺井が歌を引き取ろうとしたのは金儲けをしようとしたからです。津寺井はお金に困っていましたが歌の財産に手をつけようとは思っていなかったのでは?と考えられます。
元々そのつもりがあれば後見人になって財産を自由に使うこともできないわけではないです。そうすれば歌をメディアに登場させようなどと目論む必要もなかったはずでしょう。
赤沢は林川家の財産のリストを作り津寺井に見せてこれが自由に使える方法があると言って歌を渡すように話をしたのではないでしょうか?
考察2:津寺井の悪行を調べ、脅したのでは?
津寺井はお金に困っていたし、歌を利用しようとした悪意のある人物です。
きっとこれまでにも違法なことをした経験があってもおかしくないと思います。
赤沢は刑事なのでその辺を調べる手立てがあるはずです。
何か犯罪の証拠を見つけそれを見逃す代わりに歌を渡すように脅したのではないでしょうか?
それなら津寺井が赤沢から何かを見せられて怯えた表情を見せたことに納得がいくと思います。

どっちも考えられるね。津寺井はすでに歌の財産を使い果たしているようだから
赤沢は歌をあ引き取る時に財産を放棄するって言ったと思う
【原作ネタバレ】冤罪リストの津寺井康太はどんな人物なのか?
ここからは津寺井康太が歌にどのように関わってきたのかを説明していきます。
心麦は三木田に教えてもらった津寺井康太に会いに行くことにします。
けれども松風も波佐見も他の件で動くことができず、直前に協力をすると言って訪ねてきた鳴川弁護士と一緒に訪ねることにします。
津寺井は林川正明の甥、長男安成とは従兄弟の関係です。
津寺井康太は共犯の疑いがあった
事件当日津寺井にはアリバイがあり、実行犯ではないとわかっていました。
しかしただ一人の川林家の血縁者であり、莫大の遺産が彼の手に入ることになることを考えると「首謀者」である可能性を警察に疑われ事情聴取を受けることになります。
寺井康太は腹黒く一筋縄では行かないタイプ
林川一家殺害事件の捜査は難航していました。
力郎は容疑を認めてはおらず決定的な証拠もありませでした。
事件の詳細を取材するマスコミに津寺井は積極的に対応し被害者の親族として悲劇の人物として扱われることに。
しかし彼の中身は極めて腹黒く計算高い男なのでした。
取り調べをしたのは山下と赤沢でした。
津寺井は少し強い言い方をすると取り調べで脅迫されたとマスコミに話すと逆に警察を脅すような男でした。
津寺井の目的は歌を利用してお金を稼ぐこと
津寺井は山下と赤沢を前に
「自分の第2の人生が始まる」と言い出します。
それは歌を引き取って歌の成長をテレビのドキュメンタリーで流すという計画でした。
「一番の見どころは自分の一家の事件を知った時の歌」
「自分の食い扶持は自分で稼いでもらわないと」
津寺井はそう嘘ぶくのでした。
絶対そんなことはさせない!と赤沢が叫んでも実際歌を引き取る人物は津寺井しかいなかったのです。
【クジャクのダンス原作ネタバレ】歌は心麦と別人だった?

鳴川弁護士と一緒に津寺井の家を訪ねた心麦ですが、インターホンを鳴らして用件を話しても「話すことはありません」と断られてしまいます。
このまま帰って後悔したくないと自分が歌と間違わられて迷惑をしているとノートに書いてモニターに見せるとようやく津寺井は玄関のドアを開けてくれるのでした。
そっけなく対応する津寺井に心麦は聞きます。
「私は歌さんに似ていますか?」

めちゃくちゃストレートw
津寺井の返事は?
「別に似ていないよ」
そして大人になった歌と津寺井が一緒に写っているスマホの画像を見せます。
そこには津寺井の隣に若い女の子が写っていました。
津寺井は歌はシンガーポール留学中と答えます。
心麦はこれで自分が歌ではないと信じようと思ったのです。
神井から見せられた母子手帳に見覚えのある名前が
以前神井に「歌さんと同年代なのをどう思うか」聞かれ心麦は自分が林川歌ではないかという疑惑が生じたわけですが、鳴川弁護士はそれを知りませんでした。
なぜ神井がそんなことを心麦に言ったのか?
疑問に思った鳴川の「神井に確認しに行こう」という提案で神井に会いにいく二人。
心麦は神井から新たな冤罪リストに載っている阿波山京一郎、高畑まどかの名前を聞くことになるのです。
津寺井は心麦たちが帰った後誰かと不審なやり取りを
津寺井は心麦が帰った後で電話で誰かとやり取りをしてました。
今さらになって歌のことを嗅ぎ回るやつが出でくるなんて話を聞いていない!
と津寺井は相手に激昂していますが、
「染田がどうなったのか知っていうだろう」
電話の相手がそう言うと津寺井の表情が驚きに変わります。

え?それじゃ染田と津寺井には何か繋がりがあるってこと?

津寺井は心麦が訪ねてきてだいぶ慌てていたね。
この会話で津寺井が心麦たちに何か隠していたことがわかります。
津寺井が見せた画像の女の子はダミーという可能性も出てきました。
そして津寺井は染田とも何か繋がりがありそうです。
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津寺井が歌を手放した理由について、財産を譲る条件で取引した可能性と、赤沢に弱みを握られて脅された可能性の2つを考察しました。
彼は林川家の財産を利用して金儲けを企んでいましたが、赤沢の介入によって計画を断念せざるを得なかったのかもしれません。
また、津寺井が見せた「歌の写真」は本物なのか? 彼と染田の関係とは? 物語のさらなる展開が気になりますね。