祝と鹿乃子の初めての探偵としての報酬は50円とカットしていないカステラ一箱でした。
祝も鹿乃子も大喜びでしたね。
え?50円と思った方も多いでしょうかもちろん今の50円とは価値が違います。
さて昭和初年の50円は一体今ならいくらぐらいなのでしょうか?
嘘解きレトリック昭和初期の50円は現在ではいくらぐらい?
昭和元年の50円は今の10万から20万円程度だと考えます。
日本銀行の指標から消費者物価指数を使用して計算する、という方法がありますが、分かりずらいので庶民的な計算をしてみましょう。
昭和元年に一円で買えたものの中から最も庶民的で値段が安定しているうどんを例に取りました。
うどんは昭和初期一杯10銭でした。(1円=100銭)
現在のうどん一杯の金額を平均で400円とすると当時1円は4000円の価値があったと判断できます。
うどんの値段から計算すると50円は現代の20万円ほどとなります。
それではもう一つ公務員のお給料でも換算してみましょう
昭和元年の公務員の初任給は75円でした。(参考:昭和館サイト)
2023年の地方公務員初任給は大卒で約18万です。(参考:アガルートアカデミーサイト)
計算すると
昭和元年の1円は現在の約2,400円に相当することになります。
公務員氏の初任給から考えると昭和元年の50円は現在の12万円にほどだと思われます。
対象とするものでだいぶ1円の価値も変わりますね。
また当時は入手困難で高かったものでも現在は普通に流通して安くなっているものもあるので判断が難しいですね。
二人が喜びの舞を踊る気持ちはよくわかるね。
当時1円で買えたもの
昭和元年(1926年)当時1円で買えたものをあげてみました。
- 米約3kg – 1升(約1.5kg)の米が30銭前後だったため、1円で約3kgの米が買えました。
- 映画の入場料約10回分 – 当時の映画の入場料は10銭前後だったため、1円で約10回分の映画鑑賞が可能でした。
- 新聞の1~2ヶ月の購読料 – 新聞の1ヶ月の購読料が70銭から80銭だったため、1円で1~2ヶ月の新聞購読ができました。
- ビール10本 – 1本のビールが10銭前後だったため、1円で約10本のビールが購入可能でした。
- うどんやそば10杯分 – 一杯のうどんやそばは10銭程度だったので、1円で約10杯食べられました。
- 安価な靴や履物 – 布製の靴や草履などの安価な履物は1円で買うことができました。
- 喫茶店のコーヒー約10杯 – 当時、コーヒー1杯の値段が10銭ほどだったため、1円で10杯飲めました。
- 雑誌や書籍数冊 – 大衆的な雑誌や書籍は、1冊20銭から50銭程度だったため、1円で2〜5冊購入できました。
- 宿泊施設で1泊 – 安い宿の1泊料金は20銭から50銭ほどだったため、1円で1泊から2泊可能でした。
- タバコ10箱 – 1箱10銭前後で販売されていたため、1円で10箱のタバコが購入できました
参考資料:昭和館のサイトほか
当時の1円は、生活必需品や日用品をたくさん買える金額だったことがわかります。
現在の貨幣価値と比べると、物価が大きく異なるのが興味深いですね。
カステラ1箱の値段はいくら?
鹿乃子がもらったカステラは当時はいくらぐらいだったのでしょうか?
一箱ノーカットでしたよね。美味しそうでした。
藤島からもらったカステラは3斤と呼ばれる大きさのものでしょう。長細いカステラ3本分の大きさです。
サイズは長さ約27cm、幅約30cm、高さ約5.5cmほど。
昭和初期のカステラのお値段は見つかりませんでしたが大正5年に40銭だったことが分かりました。(参考:日本著者販促センターサイト)
当時雑誌婦人公論が20銭だった時代です。
カステラが高価なお菓子だったことがわかりますね。
大正5年当時うどんが7銭でしたが昭和元年では10銭に。物価上昇率をうどんを参考にして考えるとカステラは昭和元年では56銭ほどだったのではないでしょうか?
この金額はカステラ1斤の値段と仮定して3斤では1円80銭
うどんと同じ方式で換算をすると1円は4000円✖️1.8=7,200円
令和6年の3斤のカステラのお値段とそう変わりませんね。
千夜の身代金8300円は今ならどのぐらい?
うどん方式で計算してみまししょう。
うどんを基準で考えると1円=4000円ですので
4000円✖️8300=33,200,000円(3320万円)となります。
公務金初任給基準ですが1円=2400円ですので
2400円✖️8300=19,920,000円 (1992万円)となります。
千夜の身代金は約2000万円〜3000万円程度になると思います。
藤島さんちはお金持ちなんだよね〜
すぐお金を用意できたもんね
ちなみに祝たちが届けに行ったマツタケ。今はとても高価ですが、昭和初期はいくらぐらいだったのでしょうか?
大正時代ごろまではまつたけはしいたけより安く庶民的な食べ物でした。
戦前まではマツタケは今の200倍採れていました。それがガスの発達により人が山に木を切りにいく頻度が減り、落ち葉などが溜まり腐葉土となりました。実は腐葉土はマツタケの育つ環境には向かないのです。
現在では国産のマツタケは見かけず中国などからの輸入品がほとんどとなっています。
昭和40年代にはマツタケは1本80円ほどで買えたようですよ。
嘘解きレトリックの時代には松茸はかなり安かったと想像できますね。
嘘解きレトリックの原作漫画を読むならお得!
嘘解きレトリックの原作は全10巻。すでに完結しているので続きが気になってモヤモヤはありません。
絵が綺麗なので物語に入り込みやすいですよ。
ドラマと比較するのも楽しい!
初めてのログインでなんと70%OFF!嘘解きレトリックが読める!
立ち読みもあるし、クーポンももらえてお得です!
まとめ
嘘解きレトリック2話でもらった報酬は昭和初年の50円は現在のいくらなのか調べました。
昭和元年の50円は2023年で12万円から20万円程度。公務員の初任給と同じかそれ以上です。
かなり高額だと思います。そうすると耕吉の借金がどれほど高額だったのかがわかりますね。
カステラの金額は当時で1円80銭で現在に換算すると7200円程度だと思われます。