９話で徳田史郎と名乗る謎の人物が現れました。
原作では今後の左右馬と鹿乃子にとって重要な人物となるわけですが、彼の正体は一体誰なんでしょうか？
ドラマでもなんか今後もありそうな雰囲気を出していたので今後も登場するかもしれません。
この記事ではネタバレになりますが、史郎の正体についてまとめています。
嘘解きレトリック原作ネタバレ！徳田史郎の正体は？
ドラマ９話で実原家の孫として現れた徳田史郎。
嘘がバレても妙に堂々としていて不思議な人物でしたね。
もちろん徳田史郎というのは偽名で、原作では度々左右馬と鹿乃子の前に何度も現れるとても重要な人物です。
原作の徳田史郎のルックスは？
原作では身長が高く、中性的な顔立ちの美形。優雅な物腰で品があり華族と間違われるような人物です。
ドラマで史郎を演じた濱尾ノリタカさんはかなり原作のイメージとは違いましたが、鹿乃子をじっと見つめる表情とか目つきが「只者ではない」「ミステリアス」な雰囲気を醸し出していてなかなか怪しさ満点の人物でした。
服装が普通な感じだったのが残念。史郎って白っぽいスーツのイメージなんですけど、ドラマでは白いスーツは違和感がありまくりでしょうから仕方ないですね。
徳田史郎の正体は名前も戸籍もない人物！
史郎は捨て子で、拾って育ててくれた両親がいました。
彼らはその子を「春吉」と名付け愛情を込めて育てましたが、３〜４歳になると嘘がわかるような言動が多くなり、「迎えにくるからここで待っていて」といい彼を置き去りにしてしまいます。
それはもちろん「嘘」で迎えに来ないことはわかっていました。
そうです彼は鹿乃子と同じ嘘を聞き分ける能力のある子供だったのです。
それ以来彼は「春吉」という名前を捨てました。
つまり年も名前もわからない人物なんですね。そんな彼は一体どうやって生きてきたのでしょうか？
子供一人でよく生きて来れたね涙
きっと過酷だったろうね…
翡翠様として詐欺に加担
史郎は物乞いをして数年生きながらえましたが、ある日、能力に気付いた詐欺師武上に拾われ、「翡翠様」として崇めたて、大金持ちたちの嘘を見抜くことによって詐欺を働き財をなす事に加担していました。
嘘を聞き分けることによって不幸になったり、苦しんだりする人をたくさん見ることになりましたが、彼は罪悪感などは何も感じませんでした。
史郎はただ武上に必要とされることだけのために何も考えず加担していたのです。
ところが１０代半ば頃に成長したある日「数日間誰の嘘の声を聞いていない」ことに気づきます。
史郎はいつの間にか嘘を聞き分ける能力がなくなっていたのでした。原因はわかりません。
もちろん武上にもそのことはすぐにばれてしまいます。
その後警察の手が迫り武上に逃げるように勧められた史郎は武上とはぐれてしまいます。
「翡翠」という名前もすて、たった一人で偽名をなん度も使い生きてきたのでした。
史郎は温泉宿殺人事件で鹿乃子に協力？
原作コミック６巻２７話から３０話に再登場します。
２７話で何者からか左右馬に依頼の手紙が届きます。
そこには「左右馬一人で温泉旅館たの湯に来てほしい」という内容でした。一人分しか汽車の切符が同封されていなかったので、鹿乃子は留守番に。
一泊で左右馬は九十九夜町に帰ってきましたが、その旅館には依頼人が来なかったことを鹿乃子に報告します。
しかし左右馬が泊まった翌日に同じ部屋から死体が見つかり左右馬は殺人の疑いで警察に逮捕されてしまいます。
いかに友達の馨でも左右馬を助けることはできません。
鹿乃子は左右馬の無実を証明するために周りの人々にお金を借り左右馬が泊まったたの湯に一人乗り込むのでした。
なんのつてもなくたの湯で話を聞こうとする鹿乃子ですが、誰も相手にしてくれません。
途方に暮れているところに救いの手を差し伸べたのは関内要と名乗る徳田史郎でした。
彼はとっくに鹿乃子に嘘を聞き分ける能力があることに気づいていました。
二人は協力して左右馬の無実を証明するために動きます。
事件が解決した時に史郎は鹿乃子に「自分にも嘘が聞こえていた時期があり、今では聞こえなくなった」という事実を打ち明けました。
史郎は左右馬の兄と関わりがあった！
原作３８話では左右馬の腹違いの兄篤嗣（あつし）と史郎の関わりが明らかになります。
史郎は寺原光太郎と名乗って参加したパーティーで左右馬の兄と知り合いました。
と言っても大したつながりはなく、篤嗣を恨んでいる集山（たかやま）という人物がいることをパーディーで知った史郎が何度か電話をかけてきたのですが、篤嗣はキッパリ関わりを絶っていてそれきりになっていました。
史郎は集山（たかやま）と組んで左右馬をたの湯に誘き出す手紙を出した人物なのでした。
どう考えても悪いやつだにゃー
史郎が鹿乃子を拉致！
第９巻４１話〜４５話、１０巻４６話は丸っと史郎に関わる話となります。
ある日、雅が祝探偵事務所を訪ねてきます。
元和泉河伯爵別邸が火事で消失しその嫌疑が馨にかかっていたと左右馬たちは聞かされます。
しかし馨にはアリバイがあり嫌疑はすぐに晴れましたが、雅が聞き込みに行くと火事当日「ハナサキカオル」と名乗る男が現場の近くに立ち寄っていたという証言が聞けました。
その人物の特徴は「徳田史郎」と一致。
また馨からは史郎がたの湯の事件で名乗った関内要という偽名がばれたということが知らされました。
詳しく知りたいからとたの湯のある管轄の刑事から馨と祝たちに湯にきてほしい依頼があったことを馨から知らされ二人は汽車にのりたの湯に向かう事になります。
けれども乗り換えの駅で鹿乃子は史郎よって別の汽車に引っ張られ左右馬と引き離されてしまいます。
馨を騙して鹿乃子と左右馬をたの湯にくるように仕向けたのは史郎の策略なのでした。
史郎には鹿乃子にどうしても嘘を見抜いてほしい相手に会ってほしいという強い願いがあったのです。
史郎は鹿乃子に何を聞いて欲しかったのか？
史郎が鹿乃子にあってほしい人物は自分に「翡翠」と名付け詐欺の一員に仕立て上げた武上という詐欺師でした。
史郎が能力を失った時に警察の追手から逃すために史郎を排水溝に誘導した武上ですが、その後排水溝には大量の水が流れ込み鉄の柵が壊れなければ史郎は溺死をしてしまうところだったのです。
そして逃走用にと渡されたケースは開いてしまい中に入っているはずのお金は無くなっていました。
嘘が聞き分けられなくなった史郎は「もう一度嘘を聞き分ける能力がほしい」と願っていました。
しかし自分にはもうそんな能力はないと諦めたいた時に鹿乃子に出会ってしまったのです。
それでその能力で武上が排水溝に水が流れてくることを知っていて自分を殺そうとしたのか？知らずに排水溝に逃げるように指示したのか知りたかったのでした。
それで鹿乃子を拉致して武上の本心を聞き分けて欲しかったんだね
嘘解きレトリック原作ネタバレ！史郎の今後は？
鹿乃子は史郎に協力するかどうか迷いますが、なぜか史郎の言葉に「嘘がないこと」で彼のペースに巻き込まれていきます。
史郎が嘘を聞き分ける能力があることを知って受け入れてくれた武上を慕って必要である人物でありたかった思いが痛いほどわかったからです。
史郎との違いは左右馬がただ鹿乃子の能力だけを必要としているわけではないと長い間二人で過ごしてわかっていとことでした。
史郎はもし武上が自分の死を願っていたのなら自分は死んでもいいと思っていたのです。
それほどまでに自分を必要としてくれた武上を慕っていたんです。
けれども武上は史郎の欲しがっていた答えは聞き出せませんでした。
彼は自分の中身が空っぽであることに気づき生きる気力を無くしてしまいますが、左右馬と鹿乃子によって救われます。
詳しくは原作を読んでほしいと思います。
最終話では登場人物のその後が簡単に描かれています。
史郎は放火で服役することになりますがその後の身元引受人を実原久が「何かのご縁ですから」と引き受けてくれることになります。
愛情深い実原久ですからきっと史郎も安心して生活できるのではないでしょうか？
絵が綺麗でテンポがよく読みやすいです。本格的なミステリーとしては物足りないですが、鹿乃子や左右馬の関係や周りの人の温かさがほっこりできる作品です。
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嘘解きレトリック原作ネタバレ！徳田史郎の正体は？鹿乃子と同じ能力を持つ人物だったのまとめ
ドラマ９話で登場した徳田史郎は原作の物語では重要な人物でした。
過去に鹿乃子と同じ能力を持っていたので鹿乃子の嘘を聞き分ける能力を簡単に見破ったのですね。
史郎は孤児で拾われた両親からも気味悪がられ捨てられて物乞いをして育った少年で拾ってくれた武上という人物に必要とされたことで自分の生きる意味を見出した少年だったのです。
けれどもある日その能力を失い、武上とも別れる事になり偽名を使い様々なことをして生きてきた人物でした。
ドラマでは左右馬が鹿乃子の能力を見抜いた風だった史郎を怪しんでいるシーンがありましたので今後の登場もあると思います。
