6話では人魚の肉を食べて900年以上生きている八百比丘尼についてふれました。
全国各地にあるという人魚と八百比丘尼の伝説。
日本から集めたをいう人魚の剥製(ミイラ)は日本のどこにあり、見ることができるのでしょうか?
気になりますね。
そのほか犬神つき、犬神筋にも解説していきます。
人魚のミイラはどこに実在する?
6話では犬塚が日本中から人魚の剥製を集め研究に没頭していました。
実際に日本でミイラを保管している場所がどのぐらいあるのか調べてみました。
西光寺の学文路苅萱堂(かむろかるかやどう)
滋賀県の蒲生川で千数百年年前に捕獲された人魚と伝えられています。
住所:〒648-0043 和歌山県橋本市学文路542
浅口市「円珠院」
倉敷芸術科学大によるCT(コンピューター断層撮影法)を使い調査した結果、魚や綿などで成形した工作品と結論づけられてしまいました。
住所;〒719-0251 岡山県浅口市鴨方町六条院西890
滋賀県観音正寺
人間でもない魚でもない、でも人間にも見えるし魚にも見える奇妙なミイラが見つかっている。実物は火事で焼けてしまったが、本堂で写真を閲覧可能。
住所:〒521-1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺2
大阪市瑞龍寺
通常は一般公開していないとの事で見学することはできません。
箱書きによれば1682年に堺の豪商・ 万代四郎兵衛が明代の中国から輸入したものであるとか、堺の海岸に漂着したものであるなどとか言われていますが正体はわかっていません。
住所:〒556-0016 大阪府大阪市浪速区元町1丁目10−30
生涯に一度は”ホンモノ”を見てみたいと思っていた
— 美術展ナビ (@art_ex_japan) September 10, 2021
抜くときに凄まじい悲鳴をあげるという薬草「マンドレイクの根」(サイエンス・ミュージアム蔵)
と
日本の「人魚ミイラ」(瑞龍寺蔵)
同じ会場で見られるとは‼
→続) pic.twitter.com/2k3e90Tldu
香川県金比羅宮
江戸時代に人魚のミイラとして奉納があったものだということぐらいしかわかっていません。
住所:〒766-8501 香川県仲多度郡琴平町892−1
新潟県柏崎市妙知寺
箱には明治32年ごろ、埼玉の知人から形見の品にとゆずり受けたものとの説明書きの紙が添えられています。
住所:〒945-0855 新潟県柏崎市鯨波3丁目7−33
静岡県富士宮市天照教社
日本最大最古のと言われる人魚のミイラです。
今から約1300年前に聖徳太子が琵琶湖で発見し、昇天した人魚のミイラを手厚く供養して寺に納めたと伝えられています。
住所:〒418-0011 静岡県富士宮市粟倉2608
原野農芸博物館蔵
1964年(昭和40)年1月に和歌山県の個人から譲り受けたものだというミイラです。
住所:〒894-1204 鹿児島県奄美市住用町大字山間817
八戸市博物館蔵
八戸南部家が所蔵していた人魚のミイラです。
住所;〒039-1166 青森県八戸市根城東構35−1
ドラマで小夢が全然可愛くないって言ってたけどわかるにゃ
人魚のイメージって綺麗な女性だよね
実際はこんな感じなのね…
ゼンケツ6話ネタバレ!犬神、犬神筋とは?詳しく解説
ヒルコの手先かもしれないと雅が説明していた犬神筋とはどんなものなのでしょうか?
犬神とは?
平安時代にはすでにその呪術の危険性から禁止令が発布されていた蠱術(こじゅつ)に由来するとされます。
蠱術は、特定の動物の霊を利用する呪詛で、非常に恐れられ、民間にも広まっていました。
その一例として、飢餓状態の犬の首を切り落とし、辻道に埋めて、人々がその上を行き来することで怨念を高め、呪物として利用する方法が知られています。
また、犬を頭部だけを地上に出したまま生き埋めにし、目の前に食物を置きながら餓死させ、その瞬間に首を切ることで、犬の頭が食物に飛びつくという現象が起きます。
この頭部を焼き、骨を器に納めて祀ることで、永久にその霊が憑き、願望を叶えるとされました。さらに、複数の犬を戦わせ、勝ち残った犬に魚を与えた後、その首を落とし、残った魚を食べるという方法も伝わっています。
また、大分県速見郡山香町(現在の杵築市)では、巫女が犬の首を切り、その首に湧いた蛆を乾燥させて「犬神」として販売するという霊感商法まがいの例があり、実際にそれをありがたがって購入する人もいたと伝えられています。
犬神に憑かれるとどうなる?
犬神を呪術をして使うために犬にした酷い仕打ちを思えば食欲が抑えられなくなるというのには納得します。
犬神に憑かれると一体どのようになるのでしょうか?
⚫︎胸や手足に痛みを感じたり、突然肩を揺らしたり、犬のように吠えたりすることがある
⚫︎耳から体内に侵入して内臓に影響を及ぼし、憑かれた人は嫉妬深い性格になる
⚫︎徳島県では、犬神に憑かれた人は非常に食欲が増し、亡くなると体に犬の歯型が現れる
⚫︎犬神は人間だけでなく牛や馬、さらには道具にも憑くとされ、鋸に憑かれるとその鋸は使えなくなる
犬神は、犬神持ちの家の納戸や箪笥、床下、水甕(みずがめ)の中などに住んでいると伝えられています。
犬神筋とは?
犬神が憑いた家系のことです。「憑く」とされた家系から嫁を貰うと、「憑きもの」も一緒についてきて、嫁ぎ先に災が起こると言われています。
憑きものを持つ家はそれを使役して他人から財物を運ばせるため、裕福な家が多いとされています。
また、憑きものを他人に憑かせることもできると考えられ、周囲から忌み嫌われることが多いようです。
一方では犬神筋の家は栄えるという言い伝えもあります。
ゼンケツ6話ネタバレ!八百比丘尼って?詳しく解説
ゼンケツでは人魚の肉を食べて長生きした尼僧と説明がありましたね。
この伝説は日本各地で伝承されています。地方により呼び方が違いはっぴゃくびくに、おびくになどと呼ばれることもあります。
物語も地域によって多少違っていますが大体のあらすじは下記の通りです。
八百比丘尼伝説
ある男が、見知らぬ男に誘われて家に招かれ、もてなしを受けることになりました。
この出来事は、庚申講などの夜に起こることが多く、舞台は竜宮や島などの異界とされています。
男はそこで偶然、人魚の肉が料理されている場面に出くわします。
やがて人魚の肉がご馳走として振る舞われますが、男は気味悪く感じて口にせず、土産として持ち帰ります。
ところが、帰宅後、男の娘や妻がその肉を知らずに食べてしまい、不老長寿の力を得ることになります。
その後、娘は村で暮らしますが、次々と夫に先立たれ、知人も亡くなっていくため、最終的には出家して比丘尼となり、全国を巡りながら各地で杉、椿、松を植えるようになります。
やがて彼女は若狭の小浜にある空印寺にたどり着き、そこでなくなります。
その年齢は八百歳に達していたと伝えられています。
参考:小野地健「八百比丘尼伝承の死生観『人文研究』第155号」『人文研究』第155号、51-52頁。
このお話が多少変わりながら日本中に伝えられたんですね。
このお話を元に自分は八百比丘尼と偽って金品を巻き上げる詐欺もいたそうです。
永遠に死なないっていうのはとても寂しいでしょうから800歳でも死ねてよかったのかもしれません。
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ゼンケツ6話ネタバレ!人魚のミイラはどこにある?まとめ
日本全国にわたって人魚のミイラと思われるものが存在しています。
それが本物かどうかはわかりませんが伝説の人魚と違っておっさんぽくて可愛くはないでねw
「円珠院」の人魚のミイラは科学的に分析され作り物であることがわかってしまいました。
調べると人魚のミイラを作る職人がいたとかいないとか。
日本人は器用ですからね。あり得る話かもしれません。
人間はいつの時代も不老不死を求めているものなのでしょうか?